小松ストアーの屋上には、お社があります。まるで天空神社と名付けるのにぴったりの、都会の中とは思えない、広い空の真下に、それは位置しています。
そのお社が祀っているのは、三輪明神・大神。大神神社は三輪山と神体山としていて、上代の信仰のかたちを今に伝える日本最古の神社です。
お社が設置されたのは平成4年のことでした。きっかけは、ひょんなことでありました。イベントスペース「アミュゼ」で展覧会を開催していたアーティストが、展覧会の無事を祈って、大神神社のお清めの砂を撒いているのを社長である小坂敬が見て、関心を持ったのがきっかけでした。
当時、社員が勤務中に亡くなるという悲しい出来事があったり、自分自身の体調も思わしくなかったりという条件下に、その情景は運命的に思えました。アーティストから紹介を受け、さっそく大神神社を訪れ、三輪山を登ることになったのです。その経験後、何度か三輪山を訪れることになっていきました。幾度かの参拝が続き、そのうちに社長室に神棚を迎え、そして屋上にお社を迎えるに至ったのです。
毎年、新年の朝礼前には、宮司の方に来訪いただき、お祓いをお願いしています。その屋上の社も新たなリニューアルに向けて、姿を新たにする予定です。そして、新たな姿になった後は、来店頂いたお客様にもご参拝頂ける環境を準備する予定となっています。銀座の天空神社に、多くの人が参拝に訪れる屋上が出来上がるのが、今から楽しみです。