INDEX

新たなコマツストアーの誕生記:第2回「上棟式(じょうとうしき)」

新たなコマツストアーの誕生記:第2回「上棟式(じょうとうしき)」

現在、工事がまっただ中の建築現場で、2010年11月10日に「上棟式(じょうとうしき)」が執り行われました。

 「上棟式」とは、建物が建つ<空間>に対して行う祭礼です。その儀式は、そもそも日本の建築物が木造であることに由来しています。木造建築物は、基礎となる土台を組み、工事が進んで行きます。その基礎建築行程で最後となる屋根の梁部分を設置する際、棟を上げ、納めるときに執り行われた儀式が上棟式。祓いと祝いを兼ねて、行った祭礼です。

 今回は建造物が木造ではないので、棟木を上げるわけにはいきませんが、そのため鉄骨の基礎工事が終わる段階で、「上棟式」が執り行われました。棟木の代わりに、ビルの場合は鉄骨を上げます。鉄骨が上へ上へと上がって行く様子を、静かに見届けました。それは、今まで事故無く工事が進行したことを感謝すると共に、残りの工事期間の無事を祈る時間でした。

 「上棟式」を執り行うことは、もちろん儀礼という意味でも重要ですが、現場で働いている職人の心を新たに引き締める、気合いを入れ直すよい機会でもあります。長い工事期間、集中力を欠かすこと無く、建設工事に向かい続けるということは、なかなか容易なことではありません。気持ちを一新させ、集中力を入れ直す機会としても、この儀式が大切な役割を担っています。

 また今回は、小松ストアーにとっても意味のある機会でありました。工事が始まってから完成するまでの間、工事に携わっている職人の方々とは逆に、ビルと直接的な接点をなかなか持てません。そのビルと実際に関わりを持てる数少ない機会の一つが、「上棟式」のような時間です。少しでも、そのような時間を作っていきたい。そんな思いから「上棟式」を執り行うことへと結びつきました。おかげで工事に携わっている職人の方々と、同じ思いを分かち合い、共有する時間を持つことができたのではないかと思っています。

 このような時間を積み重ねることによって、徐々に新たなビルを迎える、再スタートする準備をしていくのだと感じました。建物が形として完成していくだけではなく、同時に心構えもできていくのだと改めて感じたひと時でした。

NEW POST

ロゴデザイン/Web制作を担当させていただきました

ロゴデザイン/Web制作を担当させていただきました

静かにグラスを傾ける至福のひとときをみなさまに

静かにグラスを傾ける至福のひとときをみなさまに

時を刻む時計に込められた、コマツストアーのモノを愛する姿勢

時を刻む時計に込められた、コマツストアーのモノを愛する姿勢

たくさんの「時」を刻んだフェヤーモントホテルの柱時計はKOMATSU BARに

たくさんの「時」を刻んだフェヤーモントホテルの柱時計はKOMATSU BARに